春一番のような風吹き荒れる東京で、ユチョンの日本ソロツアー「2019 PARK YUCHUN TOUR CONCERT 'SLOW DANCE' in JAPAN'」最終日が行われた。久しぶりのコンサートとあって、より一層成熟したパフォーマンスに胸が躍る。そして最終日である今日、彼の姿をしっかり目に焼き付けるべく、満席の中公演の幕が上がった。 ステージに広がる真っ白な斜幕には、イントロと共にシルエットが浮かび上がり、観客の気持を煽る。そして勢いよく幕が落ちると、ダンサーに囲まれたユチョンの姿が。
会場の温度が一気にあがり始まった曲は『Strong』。激しさとしなやかさが折り混ざったダンスにしばし目を奪われる。リズムに合わせてペンライトがきれいに揺れている。続いて流れてきたのは、『I Love You』。ユチョンのきれいなファルセットが響き渡る。ステージの端から端まで移動しながら歌い、ファン一人ひとりの表情を確かめているかのよう。2曲を歌い上げた後、大きな拍手の中、「こんばんは、ユチョンです」と挨拶。 「今日もたくさんの方が来てくださってますね。3階まで、ありがとうございます」息を整えながら言葉を続ける。「なぜだか今日は、すごく緊張してるんです。ファイナルだからですかね。気合いも入ってますよ、思い切り頑張りますので、応援よろしくお願いします!」と一気に伝えると、大きな声援と拍手が送られた。
長い間日本活動から離れていたとは思えないほど、彼の日本語はとても流ちょうで柔らかい。自分の言葉を伝えようという気持がひしひしと伝わってくる。そしてユチョンが何か仕草をするたびに会場から歓声があがり、照れくさいのかモニターに映る自分の顔を隠すというおちゃめな動作をして、会場は和やかな雰囲気に。「今日が最後なんて、寂しいですね。でもお互い最後まで笑顔でいましょう、楽しむ準備はいいですか!」とユチョンが叫ぶと、ファンからは「OK」の合図。『再会(日本語ver.)』『The Empty Space For You』を熱唱した。
『How Much Love Do You Have In Your Wallet』『彼女と春を歩く(日本語ver.)』と続き、バンドメンバーとダンサー紹介へ。 再び登場したユチョンは、シルバージャケットに身を包んでいる。『Magic』をはにかみなが歌い踊った後、「どうも、ミッキーです」と恥ずかしそうに挨拶するのだった。「今日の天気はとても春らしくて、僕の気持と今回のコンサートにすごく合っていました。そして今日は皆さんからもらった心をもらったし、この気持ちをお返しできるように頑張ります!」と伝え、『Slow Dance』で本編を終えた。